昨日、朝から激しい雨が夜中まで降り続いていた。
時々、稲光と共に雷が鳴る。

あまりにも近くで雷が鳴るので、どこかに落ちるんじゃないかとヒヤヒヤしていた。


今は独りで、雷の恐怖と戦う。

圭介といた時は、雷に怯える私を優しく抱き締め、実は僕も雷が苦手なんだ…。と告白した。

吹き出す私を尻目に、圭介はただただ振るえていた。

私達は、振るえる躰を互いに抱き合いながら、雷が通り過ぎるのをただジッと待っていた。


あの頃の圭介は、今はいない…

圭介の振るえる躰を、抱き締めるコトさえ…

出来ないでいる。



雷の鳴る日は、ただただジッと独りで自分を抱き締めながら、雷が通り過ぎるの待つのだ。
そんな日が、これからも増えていく。

そして何時しか、馴れていくのだろう…

圭介の居ない、雨の日。

私が、圭介が、泣いてる…

淋しいと…。



圭介の居ない季節は、止まるコトなく巡っていく。