20代前半の出来事は、思った以上に私の心に深い深い傷を残した。

忘れようとしても、忘れるコトの出来ない、あの忌まわしい記憶はグルグルと渦を巻いて、私を暗闇へと突き落とす。



もがいても、苦しんでも、一向に先の見えない闇は、私に微かな未来(あかり)さへ、見せてはくれない…



どのくらい、泣けば…
どのくらい、苦しめば…
どのくらい、墜ちたら…

許してくれるのだろうか…


私は、淳也や圭介の呪縛から逃れられずに、共にこれからも生き続けて行くのだろうか…


それならそれで、イイのかもしれない…



圭介の呪縛なら…


常に圭介を感じながら、生きていける。


共に…