圭介の命日には、どんな時でもお墓参りに行った。

お盆には、圭介の実家に行きお線香をあげる。

毎年の行事。

圭介の母親は、嫌な顔一つせず、逆に喜んで招き入れてくれる。

そして、是非、泊まって行くようにと…

里帰りした娘の様に、接してくれる圭介の母親。


その心遣いは、嬉しかった。


同じ心の傷を持ち、痛みを分かち合う。

私達には、必要な時間。