そんなこんなで明日から大斗と夕陽は仲良く補習である…


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課題で出されるプリントを終わらせれば帰れる。

2人は毎日顔を合わせるが、あえて一緒に行動しない。

相変わらず文句ばっかり言い合っていた。


とぼとぼ歩く夕陽の横を勢い良く自転車で通り抜ける大斗。

ついでに夕陽のスカートをめくる。

真っ赤になって何か言っている彼女はあっという間に小さくなって行くのだった。



『補習辛いですぅー』

はははと笑う立川先輩の隣で項垂れる夕陽。

その乾いた笑いから気持ちなんて全くわからない。


何考えてるか分かんないや…


先輩との帰り道だ。

『今日、家にみんな来てるからさ。今は忘れちゃいなって!!』


強い風が吹き付けた。

夕陽の髪の毛が吹かれて一瞬視界が遮られた。


何だか嫌な予感がする…


立川家は両親が留守で、先輩の友達カップルが2組先に来ていた。


『おーお帰り』

先輩の地元の友達だ。

『こんにちは』

夕陽は笑顔で軽く会釈した。

『夕陽ちゃんかわいーねー??』

ガタガタ窓が揺れる。


だから…なんかヤな予感…


昼だというのに出てくる酒類。

少し今日の雰囲気に付いていけない。

夕陽は、ぼけーと下を向いて、とりあえずコップの酒を舐めていたが…



『あっん…』

突然目の前から聞こえた声に目線を向けた…


えっ…


夕陽の前で、先輩カップルがからみだす…


え?

これから何が始まるのか?見たままだ…!!


やだ。人のなんて見たくない…!!


そこへ立川先輩が部屋に入ってきた。

夕陽は助けを求める様に見るのだが…


『あれ?もう始めちゃった?』


当たり前の様に言うと、夕陽の隣に腰を降ろし、彼女の髪の毛に触れてくる。

髪の毛を払われ首筋に顔が近づく、目の前の視界には絡まる先輩の友達、乱れた格好になった女が吐息とともに後へ倒れ込む…