照らす月明かり…
シーツの碧い世界…
この視界に映るその色の様な…
世界を染めていく想い…
瞳を射ぬく眩しさとは違うもの…
それよりもずっとずっと柔らかく…
それは春の風より暖かく…
夏の光のように広がる
秋の空気よりも切なくて…
そして冬の…あの太陽よりも儚い…
碧い空を越えて…もっとずっと遠いい宇宙(ソラ)の様に…あたしの中に広がっていきますように…
あたしの心はその美しい碧い世界に満たされる…
そう…
例えるならば…
碧い太陽
あたしの中での大斗は、そんな存在だと気付いた…
『夕陽がすきだ…』
大斗の声はあたしの胸の中に溶け込む…
『大斗が…す…き…』
あたし達の体温が混ざる…
この世の中に、こんなに心地良い温かさと場所があったのね…
何度でも「すき」と言いたい。
何度でも伝えたい。
大斗の腕の中…瞳を閉じる…
あたしの頭を撫でる彼を感じながら…
碧い夢の中へと落ちていく…
ずっとずっとこの幸せを続かせていきたいと強く願って…
大斗と手を繋いでいきたくて…
ずっと
ずっと
永遠に…
遠い遠い夢の国まで…
想いを込めて強く誓った。
未来の夢は自分次第。
あたしの願いが叶いますように…
『おやすみ夕陽…』
『おやすみ大斗…』
そしてあたしたちは、16年間の中で一番気持ちの良い眠りに着いた…