あかねいろのあたしたち
交わされるキスから
想いは溢れて
この世界に広がってゆく…
これ以上の言葉なんてもう
いらない…?
伝わってる…よね?
その力…
それは全て自分次第…
海のキラキラ跳ねる雫の数と同じくらい
沢山のキスをした。
瞳の前のあなたの顔は
夕日と同じくらいに
あたしの胸を焦がす
そっと頭を撫でられる
頬に触れられるあなたの指
あの顔で…
あたしの大好きな表情で…
あなたは、あたしの前に居る…
『くすぐったいよ…大斗…』
胸がいっぱい…
『ゆうひ…綺麗だ…』
へっ…?
『空の夕日でしょうか?それとも…―』
ふわり
抱き上げられた。
『わぁ!!』
あたしは軽々と宙に浮く。
『真っ赤』
あなたはそう呟いて、あたしを浜辺に座らせた。
大斗の座る両足の間…
大斗の腕の中…に納められて…
後ろから抱き締められて―
身体いっぱいに、あなたの体温を感じて―
瞳の前にはオレンジ色の世界が広がっている…