『あはは♪大斗面白い♪』

なんだか上機嫌の恭次。

『恭次くんって、いつの間にかすごく屈託なく笑うっていうか、柔らかくなったよね?』

その恭次の姿をみて笑顔で言う。

『そう?』

きょとん。と恭次が不思議そうに答えた。

大斗はふっと笑うと、

『可愛い可愛い愛しの♪みぃちゃんと付き合ってからねぇ〜♪』


ニヤリと大斗が横から口を挟むと…


ガンッ!!


『イッテェなっ!!何すんだよバカ恭次!!』

恭次が思いっきり大斗に蹴り。

『うるせんだよバカザル!!南深を気安く呼ぶな!!サル!!』


『は?』


と答えた大斗は何かに気付いて


『悪かった』

と返事。





話がわからない夕陽は、2人をただ見ていた。


『ま。次に大斗が「みぃちゃん」なんて言ったら俺も呼び捨てしッ―…イッテェ!!何すんだよ!!助けてぇーゆうひ〜!!』

『えぇっ!?!恭次くん?!!』


恭次くんが「夕陽」って呼んだしっ!!


恭次が夕陽に両手を伸ばして大斗から逃げるように近づいてきた。

それを阻止すべく蹴りを落とす大斗

『死ねっ!!』

さらに恭次を押さえ込み羽交い締めにする。

「ギブギブ」2人は仲良さそうにじゃれ合っていた。

2人の会話が夕陽は全くわからない。


『あ、あのぉ…?』

と声をかける。

『あ、ゴメンね、ひぃちゃん♪たいしたことないから気にしないでね』

『あーうん?』

『だから、恭次は進藤さんを俺があだ名で呼んだのが嫌なんだって』

と大斗は絞める手を緩めてサラリと説明。

『だって、僕の可愛いみぃちゃんの名前をエロザルに呼ばれたら…純白なみぃちゃんは速攻で汚れちゃう…男で呼んで良いのは俺だけ』


あぁ♪そういう事かぁ。


『俺達呼び方ってこだわるんだよ♪』

恭次は続ける。

『何で?恭次くん?』

『特別って感じするもん』


クスクス


笑い出す夕陽。

『「もん♪」って…アハハ♪なんか恭次くん可愛い♪でも本来の恭次くんってこんなだったのかな?』