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『おはようお母さん、今から学校行ってきます。うん、そっちは夜だよね?おやすみなさい』


少々の時差ボケを残しつつ、余り寝れずに朝を迎えた夕陽。

しかし気持ちは穏やかで…

親に電話を入れると学校へ向かう。

昨日のお墓参りの事を思い出しながら、


大斗はちゃんと来るかなぁ…?


そんな事を考えながら登校した。



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ガチャ。


居た居た♪


前までは夕陽が来るからと開けておいた鍵も、今では合鍵があるので始終閉めるようになっていた。


『そうそう♪2人にお土産があるよ。南深には、後で渡しに行こうかな♪』


夕陽は昼休みの屋上で、大斗と恭次にイギリス土産を出す。

恭次にはクッキー。


『おい…!!アホッ!テメェは俺を何だと思ってるんだ?』

大斗が自分に渡された物を見て騒ぎ立てる。


『そんなのエロザルに決まってるじゃない?!買うの恥ずかしかったんだからね、敬いなさいよ♪』


"自分の誕生会に似たような言葉を誰かに言われたな"


そんな事を思い出しながら夕陽を大斗は睨み付ける。


『イギリス美女?』

大斗からそれを取り上げてペラペラ捲る恭次。

『すげーなコレ♪』

『俺んだバカ!!』

大斗は何だかんだ言いつつ恭次からそれを奪い返した。

彼女があげたのはイギリス版のエッチな本である。

『でも…夕陽ちゃんがコレを買ってる姿を想像すると笑えるなぁ♪』

とニヤリと夕陽の前にしゃがみ込み大斗は見てくる。

『出た…魔王…降臨…』

小さく呟く夕陽。

『魔王?』

恭次が聞く。

『エロ魔王…』

『あははー!!納得♪』

恭次は笑い出す。


『お前なぁ…っ!!バカとかサルとか何なんだ?あぁ?そもそも髪伸びたしサルじゃねぇし!!』


『エッチだと髪伸びるの早いって言うんだよ♪やぁね髪の毛伸びるの早くなぁーい??やっぱエロザルじゃない?!』


『ブース!他にもっとまともな事言えねぇのかよ?!』

夕陽は冷ややかに大斗を見ると