『なんか俺…寂しくね??』

『あははーっ』


夕陽、よかった…笑った。


『現代人遅れ』

明るい表情を取り戻して夕陽は言った。

『うるせぇ』


久しぶりの、ほのぼのとした2人きりの時間だった。


『ありがとう』

夕陽の呟きに大斗はやはり答えなかった。


『大斗ー?』

『あー?』

『なんかさ、お昼には会うけど、こういうの久しぶりじゃない?』

『あー』


久しぶりというほど、久しぶりではないが…

毎日会う時間は少しだけ…


『何よ?その気のない返事っ。良いけどさぁ』


こうして会って喋っていると何にも変わらないのに…

そう…クラスが離れるとはこういう事…。


同じクラスで会って話していた時と今は違う。

だからほんの少し、それが1日の数時間会わないだけでも…

物凄く離れたことを感じていた。


今までがあんなに一緒に居たのが不思議な事だったのかも、しれないな…


2人は各々、なんだか自分の気持ちをどう表して良いかわからなかった。

こうして日にちは経っていく