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『いやぁーやっぱコレでしょ?』
大斗が選んだお弁当箱は最早みんなでピクニックでも行くのか的な大きな箱。
『アホの馬鹿食い…』
夕陽の言葉を聞き流し、なぜだか普通のお弁当箱を2つカゴに入れている。
『デカいと持ち運ぶの面倒臭い』
だそうだ。
頭がいいのか何なのか?!
『なるほど…』
そう納得する夕陽の姿を見て笑いだす大斗。
『納得してるしー』
お腹を抱えて笑う。
そんなに面白いこと言った?
『う、うるさいっ!!』
『ゴメン、ゴメン!!お前、本当変な女ー』
『なっ!!』
ムカつくっ!!
夕陽は彼が持つ買い物カゴを奪って、投げ付ける!!
バラッ
中身が散る…!!
大斗はソレが地面に落ちる前に1つキャッチ、もう1つは手で払って夕陽の方へ打ち返す。
『取って!!』
ガシッ!!
うまい具合いに両手でキャッチ
ナイスあたし♪
ガッシャーン!!
カゴだけが落下した。
『バカ!!危ないじゃない?!』
『てめぇのせいだ!!バカはそっちだ!!早く行くぞ』
あたしたちは、大騒ぎして、超目立っていたと思う…でも笑えるっ
そして、今日もあのファミレスに入った。
大斗はやはりメニューを見ない。
『来すぎて何があるか暗記済みだね。強いて言えば限定モンくらい、わかんなねぇの』
そう言って、ウェイトレスを呼んだ。
〜♪〜♪〜♪〜
大斗の携帯が鳴る。
着信者を予感させるかのように電子音は店内のざわめきを軽快に突き抜た。
『もし?そうそう。あーマジ?うん。いいんじゃね?いつものファミレス』
聞かなくても判る、短い会話を穏やかに話すから。
…電話相手はきっと「咲さん」だと思う。
『今から咲、来るって。勝手に呼んじゃったけど、変な女だから気使わなくていいからね』
『えっ…ちょっと。』