『えっ///??』
夕陽はスッピンを間近で見られたことにか「可愛いよ」と言われた事にか真っ赤っかで立ち尽くす。
『俺…栄養失調で死ぬかもしれないから食べ物くれ』
大斗は弱々しく言うとフラフラとまたリビングに帰って行った。
わけわからん…?
観念したと言うか、開き直った夕陽は、スッピンのまま大斗の後を追う。
『もしかして…お腹空いたから来たとか言う?』
『うん』
即答ですか…
弱々しく大斗は返答した。
『バカ?何考えてるのよ?食べ物なんてコンビニでもお弁当屋さんでも何でもあるでしょ?そもそもスイートブルーで何か食べてないの?』
『お前…ゴチャゴチャうるさいよ。スイートブルーは忙しくて食べ物もらう暇なしだった。腹減りすぎて気絶同然で寝ちゃって…起きたら店に誰もいなくなってて、わざわざここまで来たんだ。俺はコンビニも弁当屋ももう受け付けないの。』
はい?
『なんていう…理不尽』
まぁ…お前の寝起きを拝みに来たのも間違いないけどな、、、
なんか…たぶんこれは言ったらいけない気がする
そんな事を思っている大斗は、じぃーっと夕陽を見ていた。
『なななっなによ?』
『いや、別に。お前化粧しなくても瞳でかいんだな?』
大斗は平然と言う。
ちょちょちょちょっ
大斗が変っ!!!
夕陽は見る見る再び真っ赤になっていく。
『ふっ』
そんな彼女を見て大斗は片眉下げた笑いを溢す。
そのままクスクス柔らかく笑っている。
『もう!!大斗変だよ?らしくないっ』
夕陽はそう言って観念したのかキッチンに入って行った。
らしくない…かぁ?
確かにそうかもしれねぇなぁ…
でも、思ったこと言ったまでだし何がいけない?
と言う感じで大斗はソファに座り直した。
だって俺…学校が休みになってた4日後には…
お前の顔が見たくなったんだ。
大きな窓から大斗は外を眺めてボーっとしていた。
そして、陽が差す方へ引き寄せられて行き―
カラカラカラー
と窓を全開にした。