優しいなぁもう♪


[うん(^-^)/じゃぁお言葉に甘えて♪]


いい、かな…?

人の好意に答えても…

でも、戸塚君って本当に優しいというか、気を効かせてくれるというか…

ご飯ごちそうになるなんて

義理チョコに…ちょっと気が引けちゃうくらいだよ。



そんな事を考えていると、あっという間に放課後。

『片桐さーん!!』

雅が夕陽を呼びに来た。

『あらあら♪やっぱりモテモテねぇ…?羨ましい♪』

いつものように杏がからかってくる。

『もう!!あんちゃんいちいち色々言わないでよぉ!!』

『今度ひぃの男の子話し、たっぷり聞かせなよ♪』

『もうっ!!バイバイ!!』

夕陽はサッと杏にバイバイすると教室を出ていった。


――――――


『もうすぐ2年だね?!』

街に出てブラブラする2人。

『うん♪早いねぇ』


本当にあっという間。


『どこでご飯食べようか?』

迷った結果、やっぱりファミレスにやって来た。

『はい、これあげる』

にこにこ雅は小さな箱を差し出す。

『飴なんだけどね』

『あ、ありがとう…ごめんね…なんかわざわざ』

『何言ってるの?バレンタイン嬉しかったんだ!!だから♪もらって』


本当に戸塚君は明るいなぁ♪


『あ♪後お願いがあるんだけどさ?』

笑顔で雅は言う。

『「片桐さん」ってのも堅苦しいから、良かったら名前で呼んでもいい?』

『あは♪うん。なんか今さらだね?!じゃぁあたしも雅君って呼ぼうかな?』

『そうして♪』


〜♪〜♪〜♪〜


すると、夕陽の携帯が鳴る。


―着信。バカ―


携帯はテーブルの上に置いてあったので、雅にもディスプレイが見えた。

『バカ?』

不思議そうに聞いてくる。

『あぁ…前まではかろうじて名前も入ってたんだけど、最近ついにバカだけになっちゃったの…』