そんな事を考えながら気付くとふらふらとスイートブルーの階段の上に来ていた。


さて…どうするかなぁ…

大斗は来てるかなぁ…?




やっぱ…

行けない…

気まずくって、降りれない…



電話もかけられないし…



あぁーっ!!

もうヤっ!!


夕陽は入り口から走り出してしまった。




――――――


あーあ…


大斗はダラダラと家路に向かっていた。


久しぶりにやりすぎたなぁ…

でも俺、腕落ちてないし♪大勝♪


何やら彼は、大きな袋を抱えて歩いてくる。

家のそばで思い付いたように携帯を発信させた。


すると…


〜♪〜♪〜♪〜



はい?


いつかと同じように発信と同時に聞いたことある着メロが近くで響く。



まさか、これって…


大斗はそのまま歩みを進める。


『お前…何やってんの?』


大斗の家の前に夕陽がしゃがみ込んでいた。


『何って…ハックションッ!!』


バカか…


『いつから居た?』

『ぃま…』


って言うわりには、すげー寒そうじゃねぇか?

本当にバカかコイツは…。

こんな夜の日付変わろうとしてる時間にまた女が独りで。

本当にイライラする。

少しは危ないとか考えろよ。


『お前、バカだろ?早く入れ。』

大斗は不機嫌にドアを開けた。

『ひろ…』

大斗は玄関先に立ちぱなしの夕陽の言葉を遮って振り向く。


『俺、もう怒ってない。てゆうか、俺もわけわかんないことしてた、悪かったと思う。なんかイライラ収まんねぇからパチンコしてたのね。』

そうして、先ほどの袋を見せる。