――――――
――――――――
『マスター♪久しぶり♪』
『おー!!恭次!!久しぶり』
『コイツ最近可愛い彼女浸りで、学校外で付き合いわりぃんだよ』
バレンタインも過ぎたある夜のスイートブルーに恭次が来ていた。
『悪いね♪大斗ちゃん♪僕ラブラブ♪』
『キモチワルっ』
『何言ってるんだよ?大斗は…お前のほうは、相変わらず遊び呆けてるのか?』
とマスター。
『別に…』
大斗はシラッと返す。
『でも大斗は最近更にひぃちゃんと仲良しこよしなのよ♪しげさん♪』
からかい気味に恭次が言った。
『はぁ?何だよソレ…』
呆れて大斗は返す。
『ひぃちゃんって夕陽ちゃんの事かい?』
『そうだよー♪』
『まぁ大斗は何だかんだ、夕陽ちゃんの事好きだもんな♪』
ちゃかし気味にマスター。
『はぁぁ?何だよソレ??』
再び大斗は怪訝な顔だ。
『でもさ?!ぶっちゃけ大斗はひぃちゃんとどうなのさ?』
いつか聞いた事のあるセリフを恭次は俺に言うと、気持ち悪いくらい瞳をキラキラさせて期待の眼差しで見てきやがる。
『どうもこうもないだろ』
『へー?』
なんなんだよ?その顔はっ!!
『マスターぁ!!大斗機嫌悪くなっちゃったぁ!!』
コノヤロウ…
大斗は更に嫌な顔で恭次を見る。
『別に…』
『どうもこうもない』
『何その間ぁーっ!?』
だからその目を止めろ!!
『恋ですか?恋♪』
『はぁ?こい?池にいるやつか?』
『お前どんなボケだよ♪恋よ♪恋♪【恋に愛】と書いて恋愛だってば!』
こいつは何でこんなに楽しそうなんだよ?!
『大斗は色恋疎いからなぁ?!』
マスターも楽しそう。
『どうもこうもないの?』
あのなぁ…?
どうもこうも?