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【恭次出禁!!】
『『みぃちゃん…これ…何?』』
家のドアに貼り紙をする南深に声をかける夕陽と杏。
『見ての通りよ。恭次は勝手に入ってくるから。直接伝えたら絶対に色々聞かれるし…携帯も切った!!完璧♪』
『別に隠す必要あるの?』
と夕陽が南深を見ると、かなり真っ赤になっている。
とてつもなく恥ずかしいんだね♪
だからこんなふうにするんだ…
プププーッ♪
夕陽は堪えきれず笑い出す。
『もうっ!!早く入って!!』
照れながら南深が急かすので、ドアを開ける
『あらぁ♪いらっしゃぁい♪』
パタパタと南深の母がお出迎え。
『いらっしゃぁい♪あら、あんちゃん久しぶりね♪そのこが、ひぃちゃんよね?初めまして、瑠璃です♪ひぃちゃんも可愛いわねぇ♪』
『もぉ…お母さんっ。』
『じゃ♪デェト行ってくるねん♪』
そう言って、南深のお母さんは出ていった。
『ごめんね…あんな、お母さんで…』
『心なしか、恭次くんに似てない?ノリ?』
『えっ?!うそ?!』
本気で驚く南深の顔が凄く可愛い♪
『ひぃちゃん♪作り方教えて♪』
こうして、無事に色んなチョコレートを製作♪
やっぱり、お料理楽しいなぁ♪
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そして、迎える月曜日。
2月14日である。
なんだか無駄に緊張しながら登校…
なんだか異様にざわめく学校…
あたしは、とりあえず、お世話になっているって事で、隣の1組に行った。
『戸塚君?恭次くん?』
そうして、2人を呼び出す。
『ひぃちゃぁん♪おはよぉー♪』
可愛い笑顔満天でやってくる恭次くん。
『南深に恭次くんにもあげてって言われて…』
とあたしは恭次くんにチョコレートを渡す。
『ありがとう♪じゃぁ俺、用事は済んだから大斗に会って帰るねぇ♪』
『え?!恭次くん?』
『早く学校から出ないと南深が泣いちゃうかも…』