あっははははーっ
『ンだよ…』
『ひろとー?』
『あぁ??』
『あんたは究極のバカだけど、あたし嫌いじゃないよっフフフッ』
『死ね…』
ンなっ!!
そうして、見た大斗は…
空を見上げて小さく笑っていた…
『でも、お前は変な女だから、仲良くしてやってもいーよ』
『素直に「ありがとう」って言えばいいのに…』
クスクス…
しばらく便乗して、あたしも空を見上げていた…
『つーか、俺…真冬にシャツ1枚…いい加減さみぃし…腹…減った…』
そうだね…
慌てて出てきたもんね…
コート着てないの、今まで気付かなかったんだっ!!
…って、、、
『てゆうか、あたし…また…顔…化粧…流れてない…?』
『お前を見てるとオバケも怖くなくなりそうだ…』
ちくしょぉぉ!!
大斗は穏やかな顔だった。
『そこのバカぁ?ご飯食べに行こう?!何食べる?』
『『ハンバーグ!!』』
2人の声が揃う
冷たい風が…
とっても心地よかった…
キラキラの真冬の太陽と…
澄んだ空気…
「何もかも忘れてしまう」と思った咲さんの笑顔は…
きっと…
「忘れてしまう」ではなくて、暖かく包んでくれていた…
咲さんの力…
咲さんが「隠していてくれた」んだね…
だから…忘れないよ…
この太陽は…
咲さんの笑顔みたいだから…
世界はまた…新しくなる…
ほんの…少しだけ…
それは…キラキラ輝く世界…
そうするのは…
きっと…自分次第…