咲の顔を見ないように首から下に…
身体中にキスを降らす。
言葉を落とす代わりにキスをする。
咲、俺は…
『明日…の朝一番の飛行機…』
泣きながら笑う…
俺が身体を起こすと
咲は、とても綺麗な顔で笑っていた。
『大斗の灯・・・消さないで…』
咲…
知ってる…
咲の気持ちわかる…
『あたしも消さないから…』
でも…
俺…
――!!
大斗は瞳を閉じて咲を抱き締め耳の横で小さく呟いた。
『…誕、生日…おめ…』
もう、その続きは言えない・・・・
『ひろとぉぉぉ!!』
ッうわぁぁぁあんッ!!!!!!!
初めて2人が身体を重ねたあの日のように咲は泣いた。
大斗は腕に力を込める。
自分の泣き顔を見せないように。
別に涙が出ているわけではない。
でも泣き顔を見せないように。
このまま、ひとつに…
ひとつのモノに…
混ざってしまえばいい…――っ。。。
―――――
―――――――
夕陽達は大盛り上がりでカラオケに来ていた。
楽しいっ♪
彼氏が居なくても友達がいればいいんだ。
大斗…今頃、
何してるかなぁ…
あのバカは…
夕陽は、何となく大斗の事を思い浮かべた。
―♪―♪―♪―
カラオケの騒音を切り裂き携帯が鳴った。
『はいはーい♪誰かなぁ?』
浮かれてディスプレイを見ると。
―新着メール。From咲さん―
咲さん♪
咲さんから連絡くるのって初めて♪
夕陽はウキウキでメールを開く…
えっ…?!