!!
あ・・・―――。。。!!
泣いて、る…?!!
じっと…咲の背中を見つめていた。
消えてしまいそうな小さな身体…
ごめん、咲…
俺、もう黙って居られない…
『お前は何を隠してる?何を言えないんだ…?咲?いい加減教えてくれ…』
小さな小さな声だった…
―ッ大斗ぉっ!!
『ひろとぉぉぉッーっ!!!』
涙を必死に堪えた咲は振り返り大斗の胸に飛び込んだ。
『ひろとーっ!!』
ぽすん。
今度は大斗がベッドに沈む。
『あたし、世界で一番大斗が大事だよ』
大斗が見上げた咲は、
涙を浮かべながら笑っていた。
すげー綺麗…
でも…
戸惑った大斗は何も言えない。
『クリスマスプレゼント♪』
彼女はそう呟いて、彼の瞳の前に何かを揺らす。
咲の細い指が大斗の顔の下に回される。
それは首にかけられ胸元でキラキラ揺れた。
ネックレス…
『作っ、たの…』
『―…』
2人の視線が絡み合う。
『俺…咲の事…』
咲は大斗の口元を手で覆って言葉を遮った。
『っ駄目!!言わないで…!言ったら駄目…』
なんて…
冷たい手…
咲…
光を…消さないで…
灯りを・・・
真っ暗にしないで…
俺を独りにしないでくれ…
もう大斗の瞳には咲しか映っていない。
『大斗…あたし…』
大斗は咲の頬を両手で包み込む。
『大斗の手は…温かい』
大斗の手は
温かくて、温かくて…
ゆっくりとあたしは燃えて行く…
『あんたは…もう自分で灯ってる…』
大斗の灯…
どうか…
消えないで…
『あたし…』
消さないで…
ずっと灯し続けていて…
『あたしね…』
あたしだって…
燃え尽きたりしないっ
例え…
どんなに小さな光だったとしても…