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スイートブルー


「久々に呑もうか?」と言う咲の誘いの為、店に集合がかかる夕陽と大斗。

今は2人の到着を待つ咲とマスターがカウンターに座っていた。


『しげちゃん…あたし、最近思うんだぁ…』

ビール片手にマスターに呟く。

『どうした?』

『時間…経ってるなって…』

小さく笑う咲は何を伝えたいのだろうか…?


『お前最近、元気なの?』

『あたし?超元気…かな?色々思ってるよ』

と苦笑い。


『雪那さん元気かなぁ…?』

自分の煙草の煙が立ち上るのを見つめながら続ける。

『一度…会いに行こうと思う』

マスターは独り言のようにポツリと言った。

咲は彼を見つめて片眉下げて微笑む。

『あたしも…会いたい…』

『俺…なかなかダメ人間』

『あは。何だソレ?今更??』

『独り言…』

と言って、マスターも微笑む。


『咲?』

『ん?』


『出すの迷ってたけど…お前に郵便が着てるんだ』

と大きな封筒を差し出す。

『何で店に?』

『お前引っ越して、住所わかんなかったんじゃないか?』

『そっか…でも誰だろう…?』

と受け取る…。


送り元は書いてないが…

『エアメール…?』

咲はハッとなって、慌てて封を開ける…。


中から出てきたのは一冊の有名ファッション誌。

英語のものだ。


咲は無言でページをめくる…。

そして、あるページを開き固まった。


『しげさん…これ…』