『幸輝さんと連絡とってないんだ?』
『うん…全然』
咲は頷く。
『それから暫くして、大斗に会ったの。アイツも色々あって、見事に2人で落ちていった。あたしのせい』
『あははーお前らしい』
『失礼ね…でもなかなか良いヤツよ大斗のバカは♪単細胞だけどっ』
そう言って咲は煙草を消すと、息を沢山吸い込んで
『おぃ!!バカ男っ!!いい加減出てきなさいよっ』
と叫んだ。
『ったく…』
立ち上がる大斗。
『ば、ばれてるじゃん大斗ぉっ』
咲に呼ばれて渋々出ていく夕陽達。
『さ…咲さんっ…拓ちゃんと知り合い…?』
夕陽は恐る恐る問いかけた。
『中学の時の同級生』
拓巳が答える。
『ちょうど今の大斗と夕陽ちゃんみたいな仲だったかなぁ。ちがうかっ?親友ってやつかしらね♪男女の友情よ♪』
咲は答える。
『大斗から夕陽ちゃんと拓巳の話聞いて、その時拓巳の名前とか聞いてなかったんだけど、まさか?!って思ったらまさかだった!!世間は狭いなぁ♪フフっ』
『にっこり言うんじゃねぇ!!ふざけんなっ!!勝手に学校来やがって!!』
『何よっ?!大斗が授業参観の手紙をスイートブルーに置いてくのが悪いんじゃない??』
『バカ』
夕陽はそれを聞いて小さく言った。
すると
『きゃぁ!!』
機嫌が悪くなった大斗は八つ当たりに夕陽のスカートをめくる。
彼女は真っ赤になって
『何すんのよっ!!』
と歯向かう。
『楽しそうだな夕陽』
拓巳はそれを見てにっこりと微笑んだ。
『もう拓ちゃんまで…先生なんだから大斗を喫煙の罪でもバイク通学でも何でもいいから今すぐ退学にしてよ』
拓巳はお腹を抱えて笑っている。