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9月。

『すげーだろ♪』

学校が始まり、チャイムぎりぎりにやってきた大斗は夕陽に向かって、取り立てのバイクの免許を見せながら言った。

『…今さら?』

呆れて答える夕陽。

『てんめぇっ…可愛くねぇな相変わらず。それになぁ…お前ノート全部中途半端じゃねぇか??』

と詰め寄る大斗。

『あーっ!!あの時終わってないまま出かけたんだ…っ!!』

『バカヤロウ!!俺、絶対おわんねぇじゃねぇかっ!!』

『だったら、あたしだって終わらないわよ!!そもそも自分でやらないのがいけないんじゃない?!せめて昨日の内に教えなよね?!』

『「過去は振り返るな」だ。どの道アウトだ!!はっはー♪』

今日も相変わらずの2人。

大斗にプロレス技で絞められて大騒ぎの夕陽だった。


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『文化祭にやること決めるぞー』

担任がみんなに呼び掛ける。

教室はザワめき、初めての文化祭に向けて盛り上がりを見せる。

『神崎ー?お前何やりたい?』

『なんかエッチなの♪』

とご機嫌で答える。クラスはドッと湧き上がる。


本当…相変わらずなんだから


はぁあと呆れる夕陽だった。

それを見た大斗は今日も満足そうに殿様笑顔である。

結局、大斗の意向が少し取り入れられたのか、チャイナ服で甘味屋さんをすることになった。

あっという間に9月も後半…まだまだ暑く、秋の風は吹かない。


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ちっきしょう…あっちぃなっ!!


遅刻はどうでもいいらしい、暑さにやられた大斗は今日もダルそうに学校にやって来た。


また間に合いそうにねぇなぁ…あーあちー


すると、昇降口に誰か見える。


あっ


『片桐さーんおはよー』

大斗はダルダルで挨拶するが、夕陽はそれを思い切り睨みける。


何だよ?コイツは朝から気分わりぃなっ?!


『はぁぁ~朝から1番会いたくない人に会っちゃったよ…』

とても嫌そうな顔で大斗に突っかかる。