でも、社長を家の中にって…

「社長もつかれているから、
今日はお帰りに…「お邪魔します。」

話終わる前にさえぎられちゃったよ…

「沙希、社長じゃないと言っているだろう？」

いや…　社長には変わりないんだし…
恋人じゃないから、やっぱり「社長」だよね？？

渋っている間に、沙奈が社長を家の中に
上げていた…

「お姉ちゃん、早く入っておいで！」

あ~…　う~…

逃げられない？

しぶしぶリビングに入って行った。

ソファーには、社長と沙奈が座っていて
私が座る場所は、社長の隣しか空いてない…

仕方なく、社長の隣へ

「で、お話の続きですが、両親にとっても
良い話とは？」

そうだった！
その理由を聞いてなかった…

「ご両親の会社と我が社を合併したら
良いんじゃないかと。ご両親の会社は
日本でも有数の資産家であって、我が社もここ数年で
成長を遂げているからね。それに、互いの資産を
併せたとしてもどちらの社員も変わりなく仕事もできる。」

ふーん…
経営なんて知らないから、ちんぷんかんぷんだ…

「お前は、ちんぷんかんぷんで良いんだよ」

「へ？」

「口から出てる…」

あ…　癖で思ったことを口から出してた…

「それで？　社長は姉と結婚をしたいと考えているんですか？
その条件として、今お話した内容を両親に話したいということですね？」

「その通り。回転が速いな…」

沙奈と社長との会話についていけなくて、
キッチンに行って御茶を入れようと動いたら
お腹が空いてることに気づいた…

そういやぁ、朝から食べてないもんね。

何作ろうかな…

冷蔵庫を開けて食べ物を
物色…

玉ねぎ…
ピーマン…
鶏肉…
…
…

オムライスしか思いつかない(笑)

ご飯があるかどうかを確認してから
材料を刻んでいった。