彼の、そんな質問に「はっ!」として
時計を探した。

「~~~~~~!! ヤバい!!
急いで帰らなきゃ!!」

ガバッと起き上がったら服がない!

慌てて毛布を胸のあたりまで引っ張って

「わ・・・私の洋服は?」

きっと、顔真赤なんだろうなぁ…
ってそうじゃないだろう!!

「私、なんで洋服着てないの?!」

「寝苦しそうだったから脱がした。」

平然と言われた。。。

「~~~~~~ 洋服着たいから返して」

「これ着てけよ。昨日のは、シワシワだし
それこそ、そんな服で帰ったらご両親に
何を思われるか分かんねえだろ?」

渡された洋服は、ワンピース…
なんで、この人こんな洋服持ってるんだろう…

「それ、この前姉貴がきて置いてったやつ。
海外から帰ってきて、トランクの中身出したら
這い切らなく…ってなんだかいいわけみたいだな…
厭なら、洋服買ってから帰るか?」

なんだか、必死に説明をしてきた。

別に、恋人ではないのに…
確かに、ちょっと心がチクンとしたけど…

「御借りします…
ちゃんとクリーニングしてお返しし…」

がちゃっ!

「昶~ 聞いてよぉ~…
あら? お客様??」

きれいな女性…

彼女??

なんだか、昨日から色々ありすぎて
頭がついていかない。。。

「姉貴! いつもいってるだろう?!
急に入ってくンナって!」

「ごめ~ん。 まさか、昶が女性を家に
連れてきてるとは思わなかったんだもん。」

なんだか、お姉さんとは分かったけど。。。
恥ずかしい…

「沙希… 姉貴の香織。
姉貴、俺の好きな人で 遠藤 沙希。」

「は…はじめまして。 遠藤 沙希です。
しゃちょ…」

社長のお姉さんは目を大きく開いて

「キャ~~~!!
可愛い!! 沙希さんいくつ?」

抱きつかれてしまった…

「姉貴、離せ! 沙希が苦しがってるから!」