「うん、今サッカーの練習終わったとこ」

高森くんはニカッっと笑った

彼の爽やかな笑顔に
わたしも吊られて笑った

「日野はまだ帰らないの?」

『そろそろ帰ろうかと思ってたとこだよ?』

わたしはそういって
ふと、空を見ると

茜色だった空は
いつのまにか日が傾いて
深い青に染まりかけていた