「もうこんな時間か・・・加奈もう遅いから家まで送っていくよ」




「えっ?いいよ~タクシー拾うから!それに婚約者がいる貴方に送ってもらうの申し訳ないよ」




「彼女のこと気にしてるの?大丈夫だよ友達を送ることにいちいちうるさく言う彼女じゃないから、大体今からうまくタクシー拾えるかわかんないだろ?」




国崎の申し出に佳奈は一瞬戸惑ったが週末の金曜日というこの時間にまともにタクシーが拾えるか心配だったので結局その申し出を受けていた。




「じゃあ、送ってもらおうかな。ごめんね!」




「いいって!じゃあ下の駐車場まで行っててくれる?俺も準備してすぐ向かうから」




「うん、わかった」




そういって佳奈はニッコリ微笑んだ。