「ねえ、なんか用があるの?用がなかったら私もうこんな時間だし帰りたいんだけど・・・・」



「さっき、図書室に行ったときココの電気が点いていて珍しく秘書室でもこんな時間まで残業しているヤツいるんだ・・・って思って一応声を掛けようと思ったら佳奈だったからビックリしたよ」



この階には秘書室のほかに役員室、なぜか図書室があった。



「そうなんだ、秘書室はほとんどこんな時間まで残業することないからね、海外事業部はこんな時間まで残業なんてざらでしょ?」




「まあな」




そういって国崎は腕時計をちらと見た。