「あのバーで最初に声を掛けようって言った

のはオレ・・・

まあ一目ぼれってやつ。

それでスタッフに声を掛けてもらって

反応を見たんだけど佳奈は全く無視してた

からここはやっぱり本人が行ったほうが

良いってことになってオレが佳奈に

声を掛けたんだ・・・

話しているうちにやっぱりオレは

声を掛けたの間違ってなかったって

思ったよ。

話してても初対面とは思えないくらい

話が盛り上がって

《ああこの子やっぱりいいな》

っておもったよ。

それと、佳奈には申し訳ないけど

ここに連れてくるのも

俺の予定通りだったんだ。

オレは白々しく酔ったふりをしたんだ。

でもあそこで佳奈がオレを一人だけ

タクシーに乗せてサッサと帰ってしまったら

この計画はそこで終わり・・・・・

でも佳奈はオレを心配して付いてきてくれた。

まあタクシーに乗ってからは

本当に寝ちゃったけどね

気付いたら家の前だった」


佳奈はじっとなつきの話を聞いていた