「だだだダメっ、返して晃有!」
たとえ晃有が、「BLは別に好んで読まないけどあったら読む」ぐらいの末期腐男子だったとしても…
さすがに自分の彼女の脳内で「そんなの」が展開されてるなんて、








嬉しいわけがないだろうッッ!








「…大丈夫だって」
晃有もあたしの剣幕に少し危機感を感じたらしく、とりあえずスケブを閉じる。
「見ないほうがいいよ…」
見たら晃有が後悔する。後悔するっていうか、嫌悪感。





「晃有があたしを嫌いになる」なんて…そんなの、そんなの絶対やだ!