「ねえねえ、英訳手伝ってーっ」 あーやの言葉で我に返る。 「…んっ、任せとけっ」 「さっすがアキちゃん♪」 机に置かれたあーやのプリントを手に取るときに、晃有の指が触れそうになる。びくっと反応して、引っ込む指。それから、晃有がそそくさと教科書を開いた。