「……ぇえ…」
思わず漏れるマヌケな声は、まぎれも無くあたしのもの。ケータイを持つ手がぷるりと震えた。
とりあえず、返信しなきゃ。

(そんなの、)

書いて、消す。

(…別にあたしは)

書いて、消す。

(あたしがセイバー着るの)

書いて、消す。








返信メール作れないなんて、なに?
何やってんの、あたし。









自分から、晃有がアーチャー着てくれるみたいにフザけた伏線張っといて。
それに絡まる、あたし。



ぐるぐる


ぐちゃぐちゃ