「ぐぬ…こまかい……」
学校帰りにあーやと本屋さんに寄って買った電プレ。普段はファミ通派のあたしが今日は別のを選んだことに、あーやはちょっと不思議そうだった。
カバンの中の、マルマンのスケッチブックを取り出して開く。なんかやらしいのも通り過ぎるけど…こんなの見られたら、ホントに生き恥だと思う。
ぱらぱらぱらっ、と音を立てて電プレを閉じる。表紙の少女と目が合った。凛々しい少女は、剣を掲げて鬨の声を上げている。
晃有の嫁
であり
あたしの嫁
でもある
「セイバー!可愛いよセイバー!」
「もうっ、この可愛さはズルい!!」
そんなかんじであたしと晃有が教室でわめくのは、日常茶飯事。セイバーはあたしの嫁。ほんとに。尋常じゃなく可愛いの。ほんとに。
ただ。甲冑だの武器だの、描くのがいちいち難しい。いや、fateは他も…アーチャーとか、ランサーとかもメンドクサイけど。
(そこは愛故に!頑張る!)
と思ってfateの特集が組まれてる電プレを買いました!ってワケだ。