あたしは結局、晃有と離れるのが怖かったんだ。だから、ずーっと進路のことをあやふやにして今に至ってる。
「高校離れても…今みたいに、付き合っててくれるの…?」
昨日そうやって晃有に言った。しどろもどろで、口ごもりながら、あたしは言った。それを聞いて、いつもみたいに笑って、頭をぽふぽふって撫でながら、晃有も言った。
「ばかあきな」
何も言わずに、顔を真っ赤にしてうつむくあたし。晃有はもう一回「ばかあきな」って呟いて続けた。
「そんなこと心配してたのか?」
「………だって…」
「あたりまえだろーが」
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