(´・ω・`)
「あ、あの・・」

僕は今まで疑問に思ってた事を思い切ってしぃちゃんに聞いてみる事にした。

(´・ω・`)
「やっぱりゴール裏で応援するならレプリカとかマフラータオルとかあった方が良いですか?」

(*^^)
「全然そんな事ないよ。べつに普段着で応援してる人いるし、あっ、でもマフラータオルはあった方が良いかもね」

(´・ω・`)
「そうですか・・」

(*^^)
「じゃあ、これっ」

そう言うと、しぃちゃんは自分の首に巻いてたマフラータオルを外して僕に差し出した。

(´・ω・`)
「??」

(*^^)
「はい、これあげる。お古で悪いけど使って」

僕が受け取るのを躊躇していると、しぃちゃんは手に持ってたマフラータオルを僕の首に巻き付けてきた。

(´・ω・`)
(ちょ、ちょっと。顔がもの凄く近いんですけど・・)

僕は瞬間的にうつむいてしまった。

(*^^)
「へへへ。似合う、似合う」

(´・ω・`)
「あ、あの、ありがとござります」(げ!ちょっと噛んだ・・)

(しぃちゃんの顔がまともに見れない。きっと顔は真っ赤になってる事だろう)

僕は首に掛かったマフラータオルにそっと手を充ててみた。

(´・ω・`)
「・・良い匂いがする」

(*^^)
「え?なんか言った?」

(´・ω・`)
「い、いや、何でもないです」

その時、再び場内がドッと沸き上がった。
ピッチ内に入場してくる戦士達を、立ち上がって拍手で迎えるサポーター達。

ゴール裏のサポーター達はタオルマフラーを両手で広げて出迎える。

(´・ω・`)
(なるほど、こう言う使い方をするんだ)

しぃちゃんは、と思って隣を見ると、両方の手を祈る様にして胸の前で重ねてた。

戦士達を見る目は真剣そのものだ。

僕はちょっと気後れ気味に首に掛かったマフラータオルを外して両手で掲げた。

しぃちゃんが僕の肩をトントンと叩く。
見ると、右手の親指を立ててこう言った。

(*^^)
「VERY GOOD!!」

僕の胸も高鳴っていった。




そして試合開始のホイッスルが鳴り響いた。