(;´・ω・`)
「!!!ご、ごめんなさい!」

僕は訳もわからず、とにかく謝った。

(;*^^)
「もー!また一人で消えちゃったのかと思った!」

しぃちゃんは喜怒哀楽が激しい。良く笑う、良く怒る、そして良く泣く。

ん?泣く?

(;´・ω・`)
「ビ、ビールを・・」

僕は持っていたビールの紙コップを少し掲げ、アピールする。

(;*^^)
「そんなの見ればわかるよ・・。もー!戻って来たらいなくなっててビックリしたんだからね!」

(;´・ω・`)
「すいませんすいません!」

(*^^)
「よし!許す。戻って来たからOK牧場」

(´・ω・`)
「は?」

(*^^)
「なに?」

(´・ω・`)
「いや、何でもないです・・」

これじゃ、まるで夫婦漫才だ。周りの人がクスクス笑ってる。

(´・ω・`)
(恥ずかしい・・・)




とりあえず僕たちは元いた席に座った。バックスタンド2階席のほぼ中央。スタジアム全体を見渡せる。ピッチ内はアップを済ませた選手達も徐々に姿を消し、静かになりつつある。

一方で観客達のボルテージは上がっていく。
僕たちのいる席の周りはすでに埋めつくされていた。

少しの沈黙の後、しぃちゃんがおもむろに口を開く。

(*^^)
「ねぇ、最終戦は行けそ?」

そうだった。
今シーズンの試合は今日の試合と合わせて残り2節。最終戦は佐賀の鳥栖とだった。今日の試合に勝てば最終節の鳥栖との結果次第でまだJ1昇格も有り得る。
前からしぃちゃんにこの最終節、鳥栖戦に誘われていたんだった。

(´・ω・`)
「はい、行けると思います」

(*^^)
「よかった!じゃあ、鳥栖戦はゴール裏ね」

(´・ω・`)
「うっ・・・」

(*^^)
「なに?」

(´・ω・`)
「いや、何でもないです・・・」