だんだんと過ごしやすくなり秋も終盤に差し掛かった頃…

加速する二人にも終わりが近づいていた



毎日のようにしてたメールが突然ある日を境に途絶えた――



嫌な予感がした
胸騒ぎがする
そういうカンは鋭い


警戒心をなくしていたあたしは、耐え切れずルールを無視して彼にメールをした
【なにかあった?】
風邪をひいていても、出かけても、どんなに忙しくても、奥さんの目を盗んでは必ずメールをくれた彼


返事がこない…



不安だった
メールしてしまったことを後悔した

聞き分けのイイ、冷静な自分はもういなかった



何かあったんだと確信した―