彼をからかいに鏡の前に立つと、改めて身長差がすごくあることに気づかされる


「ユメはちっちゃいなぁー」
そう言うと子犬のようにあたしを抱き上げた



「けーちゃんはおっきいコドモみたい♪」
ニコニコしてる彼の髪を整えた




ケータイを開くと旦那から一通のメール
《子供たち大丈夫だからゆっくりしてきていいよー》


子供たちの顔が浮かんで胸がチクリと痛んだ





彼と秘密を共有してる――
それだけで嬉しいあたしはおかしい

こんな許されないことを幸せだと感じるあたしはどうかしてる

まして自分がされてあんなに苦しんだことを…





彼の携帯にはメールがあっただろうか――