彼の体温に包まれる――

ホントに暖かい…
細いのに大きな肩と腕
旦那とは違う匂い


ここ何年も旦那以外の男性と接することもなかったあたしが、他の男の人の体温を心地良く感じていることに驚いた


「……ちっちゃい。かわいい。ママだなんて思えないし…」

耳元で彼の声がして、さっきからあたしは彼のことしか考えられなくなってる

悟られないようにわざと明るく返す
「そんなことないよー!もぅ、あたしちょっとドキドキしてるんだけどぉ~!」
少しだけ身体を離して彼の目を見る


「えーちょっとだけかよっ?!
じゃーぁ、もっとドキドキするのはどう??」
ニヤッといたずらに笑うと彼はもう一度あたしを抱き寄せた


キョトンとするあたしに、あなたはふいにチュッってしてきたね