ピース女王は
胸をはって言いました。
「例え、
この戦いで
勝利を得ようとも
このピースランドは、
あなた方のどちらにも
ついては行きません!
どんなに
強くても偉くても
命を粗末に思い
欲の為に
優しさを忘れた
あなた達は最低です!!」
ウェスト女王も、
負けずに
言い返しました。
「その様な事を
おっしゃいましても
ピース女王?
あなただって、
いつも
ぬくぬくとした
ベッドで眠り、
ご馳走たらふく頂いて
働きバチを
いいように働かせ
支配している。
私達と、
何も変わりはない、
そうじゃ
ありませんか?」
「おっしゃる通りです。
でも……それは
この女王という
立場ながら
仕方のない役目。
ワタクシは
子供を産む使命のもとに
生まれてきました。
自由が許された
働きバチを
何度うらやましく
思った事でしょう。
働きバチにも、
蜜を集め、
子バチの命を育てていくといった
大事な役目があります。
オスバチにも
生命のもとを
持って生まれ
また命をつなぐ
といった大事な役目が
あるのです。
みんな、みんな、
それぞれに役目があり
生まれてきたには、
意味があるのです」