「すみません…。

悪いのあたしなのに」



「……おとりこみちゅーすみませーん。

部長さん、ですか?」

「あぁ、ゴメン。

そうだけど…?」

「あ、俺、転入してきた小田切達也です。

入部希望です!!
ついでに走り幅跳びやってます。

見学と体験、していいすか?」

小田切がいいにくそうな、だけどやる気のある声で部長に言った。

「俺は、梅宮楓。
2の3だから。
まだ部長として全然だけど、よろしくな。

体験?してこいよっ!!

いつでも入部大歓迎だから!!」

部長が笑いながら言った。
きっと、作り笑い。