「なぁ、陽菜って何部?」

「ひっ…ひなぁっ!!??」

「いいじゃん、べつに。

なんなら、俺のこと達也って呼ぶ?」

「うぅー…」

小田切は、なんてことないように言うけど、

あたしにとってはさ、

小田切が初めてな男友達。


何より男嫌いだし。

意味わかんない。



「で、何部?」

「…陸部。」

あたしが言うと、小田切は性格が変わったみたいに興奮して、

「…マジで……!!??
なぁ、仮入部なんかなくていいから、俺のこと今すぐ入部させて!!!!」

なんて言ってきた。

続けて、

「種目は?
なにやってんの!?

俺は走り幅跳びっ!!!
ヤベーよな、陸上っ」