触れ合う陸の肌。
私を呼ぶ陸の声。
私の体を這う陸の唇。
私だけを見てくれている陸の目。


陸のすべてに頭が狂う。


「…っあ…んん」

「榛奈…」


陸が愛しい。


なのに、一つになればいつも涙が出る。陸が私の名前を呼ぶ度に、榛奈と言っているはずの陸の唇が綾と言っているように見える。

2番目でいいと言ったのは私。だから陸を綾さんから奪う気はない。



ううん、そう思おうとしてただけなのかも。




いつの間にか私は陸の1番になりたいと思っていた。