「何緊張してんの?」

少し笑いながら言う陸。いつも陸にはすぐ気持ちを見透かされてしまう。


「してないよ!

それより、今日綾さんは…?」

綾さんという言葉に反応して、陸は黙ってしまった。


「…陸?」


そう言って陸を見ようと振り返ると


すぐそこには陸の顔…

色白な肌
長いまつげ
女の子のような唇


見とれているうちに



私の唇と陸の唇が重なっていた。