「入るよ。」

陸に一言声をかけ、中に入ると明らかに機嫌の悪い陸がベッドに寝ころんでいた。


「榛奈。」

「何?」

「来て。」


私は言われた通りにベッドに近づいてゆっくり座った。

だらしなく着られた制服がはだけていつもよりよく見えている陸の肌にどきどきしている自分が恥ずかしくなって、急いでそっぽを向いた。