兄タカオはあたしよりも妹ショウコと仲が良かった。可愛がっていた。いつも一緒にいたからかもしれない…


面倒をみていただけなのかもしれない…


でも、あたしには妹ショウコがすごく羨ましかった。羨ましい?違う…本当はすごく憎かった…


あたしとは遊んでくれない兄タカオ…
母や兄に可愛がられる妹ショウコが…


あたしはと言うと…
兄タカオにウザがられていた。兄が友達と遊ぶ時、あたしはいつも兄の後を着いて行った。同じ遊びが出来ないにもかかわらず…


兄タカオはあたしが着いてくるせいで友達と同じように遊べない。友達から遅れてしまう。あたしさえ着いて来なければと…


今思えば、兄タカオだって友達と一緒にただ楽しく遊びたかっただけなのに…


あたしのココロはだんだん歪んでいった…