「拓真く〜ん?
ごめんね?」
オレが背を向けて寝そべると、起き上がって顔を覗きこみながら謝る麗花。
思ったんだけど、今までのオレって、麗花から見ると最低男だな……(泣)
確かにちゃんと告白はしてないし。
出会ったその日に手出しちまったし。
貴之と美優紀ちゃんになんであんなに“麗花に気持ち伝えろ”って言われてたか分かった気がする(笑)
多分、麗花が美優紀ちゃんに相談してたんだろうな…
そんで、美優紀ちゃんが貴之に相談してたと。
まぁ、オレも貴之も恋愛話とかあんましねーしな。
ってか、結構ショック…
麗花がそんな風に思ってたことが。
なんか、麗花の顔見れねーし。
自分のバカさが身に染みてわかった気がする…
でも、
そんなオレのそばから離れないで
オレが会いたいときに来てくれた麗花が愛しくて仕方ない…
もっと、もっと、大切にしてやりたい…
もっと、もっと、幸せにしてやりたい…
もっと、もっと、オレと出会えたことを良かったって思えるようにしてやりたい…