私の上から急いで飛び上がるようにして退いた拓真くん。
よく見ると、顔が真っ赤。
「あ、えっと……なんでオレここに居んの?」
なんでって言われても……
「拓真くんが、自分で来たんだよ?覚えてないの?」
「ごめん…、思い出せね―」
頭を抱えながら、やべぇやべぇと連呼している姿に思わず笑ってしまう。
拗ねたように、笑うなって言われても余計に可愛く思えちゃう。
「オレ、昨日麗花になんか変なことしなかったか!?」
「ううん。大丈夫だよ。」
「そか、良かった〜」
安心した表情をみせた後、迷わず私の布団に入ってきた拓真くんに今度は私が慌てる。
「え!?な、なに……?」
「なにって……、これから分かるよ。」
そう言って、魅惑的な笑みを見せると私の上に覆いかぶさった。