拓真くんに布団をかけて、柔らかい髪に触れる。 


「…好き」


そっと拓真くんの額にキスをした。 


こうやって言葉に出せることが幸せ。 


前までは考えられなかったよ。 


好きな人に想われると、凄い力をもらう。


どんな困難がきても、立ち向かえちゃえそうな力。 

心が温かくなって、この先もずっと一緒にいたいって想わずにはいられない…



私のベッドで大の字で眠る拓真くんにおやすみ。と言って、私も隣に敷いた布団に入った。





―――――――――……

―――――――……

――――……




―ドタッ! 



………!?



なに!?



いきなり体に感じた重みに驚いて目を開くと、 


「…………っ!?///」


「うわっ!?わりいっ……///」



目の前には拓真くんのドアップ。 



もうすぐ朝日が昇りそうな薄暗い部屋で拓真くんの声が響いた。 



どうやら、ベッドから落ちてしまったらしい。