あ、あれ……?
私の勘違いかな?
でも、確かにアルコールの香りが拓真くんから漂ってる。
「さっきまで、ダチと飲んでたんだ〜。
んでぇ、1人づつ彼女の話してたらさ―、オレの順番が回ってきてよぉ。」
「…うん?」
やっぱり、なんかテンションがおかしい!
顔色はいつも通りだから、変な感じ……
そんなに飲んだのかな…?
「それで、麗花の写真見たいっつから見せてやったらさ?
可愛い可愛いって煩くてよ〜」
「ふーん……。
って、写真!?」
何それ!?
写真って何の写真!?
拓真くんと写真撮った覚えないんだけど!!
「拓真くん、なんで私の写真持ってるの!?」
「へ?
持ってるもなにも、ほら。」
そう言って、ポケットからケイタイを取り出してパカッと開いた。