最近、分かったことがある。 


それは、拓真くんは元々こういう人だったということ。 




今日も、拓真くんの部屋に呼ばれて、体を重ねる。 




拓真くんのお姉さんである加奈さんに会って、 

初めて二人でデートした後、意外と近い拓真くんの実家に行ったのは、ついこの間。 





「……………麗…花……っ」 


私を呼ぶ熱っぽい声も、 
私を見つめる潤んだ瞳も、


今までと何一つ変わらない。 



そして、どうして今まで私はこんなにも愛されていたことに気が付かなかったんだろうと 

幸せな憂鬱感を味わうの…





「……拓真くん…好き…」

私が言うと、照れたように微笑んで 


「オレの方が麗花のこと…好きだし。」 


ぼそっと言うの。 



それが嬉しくて

きゅんっと胸がなって苦しいくらい。