―じわっ…


目頭が熱くなって 

視界がぼやけてくる。 




ねぇ、 

拓真くんはどうして私を抱くの…? 


女なら誰でもいいの?


あの合コンのとき 
私だけ男の子と喋らずに 暇そうにしてたから? 




涙が零れそうになるのを必死で耐える。 


泣きたくない 

今泣いたらもう止まらない…… 






―ゴソッ


「………んン…麗…」


抱き寄せられて、抱き枕のようにして私の胸に顔をうずくめる拓真くん。 



えっと……

あの………



私はどうすればいいのかな?


ちゅっと音をたてながら甘い痛みが胸に走る。 



もうメソメソしてる余裕なんてなくて 

とりあえず、拓真くんから離れようとしても 

しっかりと体を抱きしめられてて身動き出来ない。 




起きてるのかな?

寝呆けてる?




「ちょっと……たく………」



ギシ…
ベッドがきしんでゆっくり拓真くんの体重が私にかかる。 




ちょっとちょっと!///


さすがにもうこれ以上は体がもたないっ//